僕が嫌いな努力という概念と今年の抱負

普段はITのことを書いているBlogですが、節目の4月を前にして、今日は自分の決意を新たに雑記を書こうと思う。
普段、こういった何気ない考えはTwitterで呟いているのですが、140文字に収められないのでBlogにまとめることにした。


オオサカンスペースのある大雅ビルのエレベータです
※写真はフリー素材を使用しています。



タイトルはやや釣りですが、僕は「努力」という概念が嫌いです*1
個人として努力は最大限するべきだと思うし、努力が尊いのは、当たり前の事だと思う。
僕の友人で睡眠時間を削っても仕事している人がいるけど、彼のことも尊敬している。
僕の嫌いな努力は少し偏っているのでまずはその説明をしなければならない。
僕が嫌いな努力を説明する上で、わかりやすい例として今朝あったことについて書いておく。

うちの会社に出勤する時、5台のエレベータがあって、「上がる」ボタンを押すと次に来るエレベータにはランプが点灯して「このエレベータが次に来ますよ」ってことを教えてくれる。


一番奥のエレベータの前で男性が一人待っていて、そのエレベータに明かりが付いているから、みんな彼の後ろにぞろぞろと並んでいった。
僕も列に加わってスマホをいじっていたけど、なんか妙にエレベータ来るのが遅いなと思っていた。


するとある女性が他のエレベータの「上がる」ボタンをカチャッと押して、「あれ、もう押してあるのになんでまた押したんだろう」って一瞬思ったけど、
すぐに別のエレベータのドアが開いて、その一瞬の間に彼女がボタンを押した理由に気づいた。


うちの会社のエレベータは特殊な仕様で、奥の一台のみボタンを押しても、そのエレベータしか反応しない仕様だった。
他のエレベータであれば5台あるうちの最も早く下に降りてくるエレベータのランプがついてくれるのだけど、奥のエレベータは絶対にその一台にしか反応しない特殊なエレベータだった。
そのため、普通の人が押さないようにわざわざ奥にあるエレベータがそんな仕様になっているともいえる。


彼が押していたボタンがそのエレベータだったのだ。


ボタンを押した女性がこの事実を発見するまで、僕らは前の男性につられて、朝のエレベータラッシュ時に、5台あるうちのエレベータのうち1台をずっと待ってたわけだ。
しかも他のエレベータはとっくにもう僕らのいたフロアにはついていたのに。


多分ボタンを押した女性がこれに気づいたのは、待っているエレベータのみボタンが光る仕様になっていたからだ。
エレベータのボタンが5台全部のエレベータを「上がる」で待っている時は、5台とも「上がる」ボタンが光っているし、奥の1台の時はその奥の1台のボタンのみ光る仕様になっている。
なんにせよ、彼女のちょっとした発見と行動で状況が変わって、いろんな人が待ち時間を解消できた。ちいさなことだけど。素敵な行動だった。


僕が嫌いな努力ってのはこのたった1台のエレベータを待つという努力だ。
この努力をすればいいと安易に思い込んで、「苦労して努力しているし、それをいいことだ」として継続してしまう努力だ。


話は飛躍するけど、世の中にはいろんな人の思い込みや習慣で、不毛なシステムや仕組みが蔓延している。つまらない仕事、人を幸せにしない社会の仕組み、色々あると思う。
そういった仕組みの中で、人と同じ枠組みで我慢したり、競争する努力をするよりも、ちょっとしたアイデア、人と違う行動で今まで出来なかったことができて、人を楽に出来る人が一番かっこいいしスマートだと思う。
僕はいつか、そういう人になりたいと思っている。


苦労する努力、人より苦労をしているから報われるみたいな努力って、当人以外のみんな苦労をした方がいいってことになるし、暗に人の不幸を推奨しているんだよね。
会社でありがちなマゾな体育会系的な上下関係、人にペコペコ頭を下げるのを仕事と思っている営業マン、本人の中で完結しているならいいけど、それを人に押しつけるなと。
自分がよくないと思った経験を人に引き継がせるなよと。とはいえ、悪口は本題でないのでこのくらいにする。


なんにせよ、僕は努力をしないようにしたい。そのための努力は精一杯したい。


人と違うことことで、まだ人がやっていないことで、楽をして結果を出せるように努力したい。


僕はデータ解析、データマイニングという分野に興味を持っている。これをWeb系とかではなく、ビジネスひいては公共の分野に導入していきたい。
Web系の人たち、アカデミックの人たちにとっても何でもないことでもビジネスや公共の分野ではまだまだ実践できていなのが現状だ。


そのあたりはまだまだ未開の荒野で、そういった分野でみんながまだやっていないことで、できることがいっぱいあると思っている。
それで人を楽にしたり、幸せにできたら最高だと思うし、それは不可能なことでもないと思う。自分が今すぐ行動を起こせば変えていけることがある。
確信はある。


4月で会社員として節目の3年目の年を迎える。今年は行動の年にしよう。
人と違うことをもっともっと行う年にしようと思う*2
みんなが押していないエレベータのスイッチを押して行く、容赦はしない。


*1:バ、バカ、言っておくけど努力家の人を否定する気なんてないんだからね!

*2:反感を買わない範囲でがんばろう。