IT苦手な人のためのWindows+gitでRStudioによるバージョン管理入門
『何を求め、どこへ行くのか』〜こんにちはR界の若頭です。
WindowsでRStudioを使ってRのコードを書いている人って、多いと思います。IT苦手だけど、データマイニングしたいという人に多いんじゃないでしょうか。で、RStudioにいつからだったかバージョン管理機能がついていて、「同じようなファイルがフォルダに混在しているしバージョン管理使ってみたいけどIT苦手だしよくわかんねーよ。日本語の手順解説ブログねーし。」というIT苦手な自分、いやあなたのために、今日はWindowsのRStudioによるバージョン管理機能をgitで有効化した時の手順を記しておきます。
私が設定した環境を記載しておきます。
Windows7(64bit)
RStudio0.97
git version 1.8.0.msysgit.0
大きな手順は以下のとおりです。
1.gitのインストール
2.gitのセットアップ
3.RStudioでの新規プロジェクトの作成
4.コードのバージョン管理
5.バージョンを戻す方法
1.gitのインストール
gitのインストールは他に詳しくてわかりやすい記事が沢山あるので、ここでは省略します。
インストール方法はこちら。
Windows で Git の環境設定 (msysgit, TortoiseGit)
Gitとは何かについてはこちらがわかりやすいです。
サルでもわかるGit入門
2.gitのセットアップ
インストールが終わるとやることは2つです(これは先のサイトでも解説されています。)。
1.git.exeの入ったフォルダ名を環境変数PATHに追加しておく。
2.コマンドプロンプトより、以下のコマンドをおまじないとして打つ。
git config --global user.email "you@example.com"
git config --global user.name "Your Name"
gitに貴方自身の情報を認識させるコマンドだと思えば大丈夫です。
別にメールを送ったりするわけではないので、実在するメールアドレスや名前を入力する必要はありません。
3.RStudioでの新規プロジェクトの作成
RStudio上部のProjectメニューより、新規プロジェクトを作成します。
Projectメニューより、Project Optionを選択します。
Git/SVNより、Version control systemをGitにします。
これで設定完了です。RStudioのプロジェクトのフォルダがGitを用いてバージョン管理されていることになります。
4.コードのバージョン管理
ここでは、test3.Rというファイルをコミットして、バージョン1に更新してみます。
画面右上Gitタブの"Staged"にチェック、"Commit"を押す。
Commit messageにコメントを代入して、"Commit"を押す。
これでtest3.Rがレポジトリ上に保存されています。
複数回繰り返せばバージョンが上がっていくことになります。
5.バージョンを戻す方法
書いたソースコードを昔のバージョンに戻すには、以下の2つの方法があります。
1.現在編集中のコードを最終コミットバージョンに戻す。
現在コミット前の編集中コードの変更を最終コミット時に修正するには、修正対象のファイルを選択し、RevertボタンでOKです。
2.それより古いバージョンに戻す。
古いバージョンにさかのぼってバージョンを戻す場合は、以下の手順でOKです。
先程のtest3.Rがバージョン3まで更新されたとします。これを最初のバージョンに戻すには、
画面右上のGitタブより、More→Historyを選択します。
すると、過去のコミット履歴が参照できるので、最初のコミット時のコードを参照します。
View file@******から過去のコードを参照することができます。これを用いて既存のコードを上書きしましょう。
以上です!
2013年3月29日 一部記事を修正しました。